ナグネの日記

ナグネ=나그네=旅人=Traveller

【欧州旅29日目】パリ 2日目

今日は朝飯も食べずにメトロに乗る。カメラは宿に置いてきて身軽に移動。8時半にはルーブルの地下の駅に到着。地下を歩いてもどこも店が開いていないので地上に出る。そして、ルーブル美術館の中央にあるピラミッドの入り口に並ぶ。

昨日買ったミュージアムパスを使おうと思ったら使用開始日を書かないといけないみたい。ペンを宿に忘れてしまったので、後ろに並んでいたマダムにペンを借りる。マダムはイングランドから来たみたいで、僕のことを丁寧な人だと言ってくれた。フランス人はツンケンしてると。僕は日本人だと言うと、昔お父さんが日本の捕虜になったわ。と言っていた。僕が気まずそうな顔をすると、昔の話よと握手してくれた。あと、美術館はじっくり観ないといけないと忠告された。私なんか1時間で2枚の絵しか観なかったわ。美術館でセルフィーで写真を撮ってるひとなんかやになっちゃうと。僕も美術館で写真を撮るのは、どうせ実物には敵わないと思いながらも撮ってしまう。今、目の前の絵と向き合うには、やっぱり邪道な行為なんだと反省。それでも良いと思ったら撮っちゃうけどね。

ルーブル美術館には3時間くらいいた。やっぱり一番人気はモナリザ。その部屋だけすごい混んでいた。それ以外の部屋は朝だったので比較的空いていた。モナリザは直に見ると思ったより明るい絵だった。柵がかなり手前にあって近くで観れなかったのは残念。ただ、僕はモナリザは別に好きではない。
ルーブルダヴィンチ、ラファエロボッティチェリ、リッピ、フェルメールレンブラントドラクロワ、その他もたくさんの巨匠達の絵が観られる。ただ、そこまで興味を惹かれる絵はなかったかな。ポンパドゥール夫人の絵とか可愛いくて好きだけど。





ルーブルの地下でsalon2016と言う企画展が開かれていた。ここでなんと僕の通っている美容室の店長が写真を出展して金賞を取ったと、係の人から聞いた。本人はまだ来ていなかったみたいで会えなかったが、6時から表彰式があるということで、またその時に来ることにした。

朝から何も食べていなかったので、昨日のレストランのシェフに紹介してもらった店に行く。店内はかなりの賑わい。バーカウンター席に座る。タパスで有名と聞いていたが、お腹が空いていたこともあり、普通に食べる。白ワイン、パテ、パスタを注文。どれも美味しかった。量はかなり多かったけど朝食抜きのおかげでペロリ。占めて31ユーロ。





次に知人の紹介でラペ通りの高級時計店安心堂に行く。知人の名前を出すと、シャンパンをご馳走になった。始めに接客してくれたフランスと日本のハーフの女性がすごくきれいな人だった。他に日本人の店員さんがいて美術館館の話をしてパリのオススメをいろいろ教えてもらった。店長さんからは、このラペ通りは世界一の宝石時計通りで世界中の人がここで買うことをステータスにしているんだよと教えてもらった。ということで店を出てウィンドウショッピングを楽しむ。






ラペ通りを南下して公園を抜けるとオランジュリー美術館があった。ここもすごい並んでいたけど、ミュージアムパスのおかげですんなり入れた。ここの見所はモネの部屋全体を使った睡蓮。色のグラデーションが見事。他にも印象派の作品がいくつかあった。小さな美術館だったのですぐに見終わった。もっと時間があれば睡蓮の間で座って庭にあるような気分を味わうのもいいと思う。




次に安心堂の店長さんから夕方見に行くときれいだと聞いたシャンゼリゼ通りと凱旋門へ。
シャンゼリゼ通りではクリスマスマーケットが開かれていて、ものすごい人の数。通り抜けるのに苦労した。
クリスマスマーケットを抜けるとブランドショップが建ち並ぶ。
凱旋門が近づいてきたところで道路の真ん中に立つと左右に街灯が光るその間に凱旋門が見えてきれいだった。








シャンゼリゼ通りを凱旋門まで2キロの距離を歩ききり、メトロに乗ってルーブルに戻る。salon2016に行くと授賞式前の店長に会うことができた。普段、田舎町で会っているのにパリで会えるのは不思議な感じ。店長もまさか僕が来るとは思っていなかったみたいで驚いていた。店長は通訳の女性の方と一緒で、後から2人の共通の友人も合流した。授賞式は6時からと聞いていたが、15分くらい遅れてスタート。フランスではよくあることらしい。授賞式は非常に段取りが悪くて表彰状も片手でひょいと渡されるような感じ。司会の間合いもよくなくて拍手のタイミングがわからない。そんな式だったが、金賞はなかなか取れるものではない。そんな中で店長は他の受賞者と肩を並べて立っていた。



式が終わってから一旦宿に荷物を置いて、授賞式後のディナーにご一緒させてもらった。通訳の女性はフランス在住でカンヌ国際映画祭で仕事をした経験もあるみたい。友人の方は彼曰く何でも屋さん。今までにいろんなデザインの仕事をしてきたと聞いた。普段、関わることのない職業の人たちと話ができて楽しい夜だった。ボルドーワインも初めて飲んだけど、こんなに飲みやすい赤ワインがあるとは知らなかった。

12時前に別れてメトロで帰る。取られて困るものはスマホくらい。他は宿に置いてきた。パリの治安はここ数年でかなり良くなっているらしい。スリは相変わらずいるみたいだけど、それさえ気をつければ安全な街になってきていると聞いた。

宿に帰ると一階のバーが騒がしい。

洗濯をして寝る。

今日もありがとう。