ナグネの日記

ナグネ=나그네=旅人=Traveller

【2019夏ドイツ】day10 経由地ハノイ

2019年8月18日(日)

6時にハノイ・ノイバイ空港到着。
うしろに座ったおじさんが全然席を倒させてくれないしよく眠れなかった…。f:id:nagune1990:20200125201119j:image

まずは入国審査。トランジットならあっちに行け言われるのはわかる。ところがどうしたホーチミンで通じた「街に出たい」が一向に通じない。
とにかく街には行かせられないからあっちに行けの一点張り。このまま揉めると捕まりそうな雰囲気もあったので渋々トランジットの方へ歩く。すると途中にビザ申請カウンターがあった。様子を見ていると欧米人がなにやら顔写真付きの書類を提出して手続きをしている。僕はそんなもの持っていないしなあと途方に暮れながら何もすることもないので、そこで立ち尽くしていると後ろからアジア人の女性が連れてこられた。パスポートを見るとどうやら日本人のようだ。どうやら同じシチュエーションに陥っているようで、英語で係員の人となにか交渉していた。すかさず僕も同じ状況ですと伝えると2人まとめて対応してくれた。

ビザ発行代金60万ドン(日本円で約3千円)。ホーチミンで両替したお金が余っていて本当によかった。そして無事、入国審査を通過。
お金さえ払えばその日に発行されるビザってなんやねんとは思ったけど、よかった。
ネットで調べてみると1回目の入国から30日以内に再入国する際はビザが必要になるとのこと。このあたりはちゃんと調べておかないといけなかった。

とりあえず入国できたところで、会う予定をしていたノゾミさんに連絡する。
今日は会えないかもしれないと思い、とりあえず家で待ってもらっていた。
家からは40分程掛かるということだったので、両替と手荷物預けを済ませて待つ。f:id:nagune1990:20200125201242j:image
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8時前にノゾミさん到着。まずは街までGrabで移動する。
ノゾミさんはもともとうちの会社で働いていて、あるとき会社で開かれた読書会で知り合った人。英語の先生ができる資格も持っており海外志向が強くて、このブログもよく見てくれている。今は違う会社に転職してベトナム駐在員としてこの地にいる。
ベトナム語は話せるのか聞いてみると、発音が難しすぎてちょっと諦めていると言っていた。普段、仕事でのコミュニケーションは英語か日本語。男性の駐在員はそれこそベトナム人の彼女を作るとベトナム語はすぐに覚えられるらしいけど。

ベトナム人女性はスタイルが良くて小柄で可愛い人が多い。しかもよく気が利くし日本人に対しても好感を持っている。ということで日本人男性とベトナム人女性のカップルは多いそうだ。ただ、束縛は強くて毎日会うのが当たり前らしい。日本の労働環境からすればなかなか考えられないことなのかもしれないけど、ベトナムではそれで世界が回っている。ベトナム人はみんな純粋で幸せそう。

ベトナム人の給料は毎月せいぜい5万円くらい。それなのにみんな10万円くらいするiPhoneを持っている。どういう料金システムなのかはわからないけど、それだけ生活の中でも優先順位の高いものなんだと思う。

ベトナム人は基本的に真面目で仕事も早い。でも報連相は全然しない。だから仕事が終わったのかどうかがわからない。でも、終わったかどうか確認するともう済んでいることが多い。しっかりやってくれていればいいけど新しい仕事を振っていいのかどうかはマネージャーから聞かないとわからない。それを聞いていてベトナムでは進捗管理は完全にマネージャーの仕事として割り切られているんだなと思った。社会主義だからそうなのか、でもそれはマネージャーと部下のあるべき姿のひとつなのかもしれない。

そんなこんなGrabに乗って話しながら40分。ベトナムコーヒーのチェーン店コンカフェに到着。アイスコーヒーを頂くと普通においしい。店員さんの服装とかインテリアが少し軍っぽくてそういうコンセプトのお店らしい。

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ノゾミさんが今の会社に転職したのは、海外で働きたいという想いが強かったから。
いくつか他の国も候補があったらしいけど、これから立ち上げていくベトナムでの仕事にやりがいを見出そうとした。
外に出てみるとうちの会社の評判は良くて、やめなければ良かったと思うこともある。
どこにいても隣の芝は青く見えるものなんだろう。目の前の今ここに集中できれば幸せだ。

家に用があると言うのでカフェからノゾミさんの家まで歩いた。そこまで暑くなくてよかった。
街並みはゴチャゴチャしていてバイクが多い。道路を渡るとき、バイクは僕らを器用に避けて行く。

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しばらく家の前で腰掛けて待っていると、その辺のおっちゃんやおばちゃんがベトナム語で声を掛けてくる。どうやらベトナム人と思われているらしいが全く意味がわからない。ジェスチャーでわかりませんと伝えると何もせず去って行った。

その後、ノゾミさんがマンションから下りてきたのでGrabに乗って旧市街へ。

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思ったより、というか全然フランス統治時代の面影は感じない。
そしてこの辺りに入ると欧米からの旅行者の数が急に多くなる。

とりあえず昼から開いている街角のバーに入り、通行人を眺めながらビールを飲む。

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ハノイで駐在員として働いていると、いろんな国を経験した駐在員と会う機会が多いらしい。欧米圏を経験した人は差別が厳しかったと言う。だからノゾミさんもその厳しさを味わった方がいいと言われる。それだけアジアは日本人にとっては働きやすい環境なんだろう。

あと、ノゾミさんは昔からソフトボールをやっていて、ハノイでも続けているそうだ。
ハノイに日、米、欧、韓のチームがあって毎週世界戦が繰り広げられていると笑っていた。
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12時、旧市街を歩いてローカルチックなレストランQuán Ăn Ngonへ。
フォー、生春巻き、バインセオ、タイガービールを頂く。
ソーセージとビールばっかりだったし、アジア料理はやっぱり口に合う。

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ノゾミさんは人材系の仕事をしているということで、いろんな人の履歴書を見たり、仕事を探している人と会うことが多い。海外経験についてどう見るか聞いてみると、経験するだけでは難しいということを言っていた。
例えばワーホリに行ったからといって海外で通用する語学力が身に付くわけではないし、海外に行っても日本人同士でコミュニティを作ってしまったり、スキルがなければ日本食レストランで日本人の相手をさせられるだけになってしまうことも多い。

さっきの欧米での差別の話やこの話を聞いて海外で認められる難しさを改めて感じた。
僕は海外への憧れはあるけど、そこで貧乏したいわけではない。
今はどこであれ、その地で自分をうまく働かせたいという想いの方が強い。
そのためにはまずスキル、そして語学があればチャンスが広がるんだろうなと思った。

お昼を食べたあと、スタバ的な雰囲気のあるカフェHighlands Coffeeへ。
ベトナムコーヒーのホットを頼むとめっちゃ濃いコーヒーが出てきた。
営業の仕事でベトナムの会社を訪ねると、よくこんなコーヒーが出されるそうな。

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14時、旧市街の教会の近くにあるMidoriというスパに連れて行ってもらう。

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予約してくれていたから待たなかったけど人気の店のようで外国人も多い。

選んだコースは2時間。
フットマッサージから始まり、背中、腰、脚、肩、首、頭とほぐされていく。

毎度のことながら、旅の道中、重たいバックパックを背負いながら歩くので、首から腿の後ろ側にかけてすごくこっていたので、帰国前にそれがほぐせて嬉しい。

16時半頃、マッサージが終わり、ホアンキエム湖を歩く。

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夕方になり、気温も過ごしやすくなってきて風が心地よい。

僕らも朝から一緒にいるので話すことはなくなってきたけど、周りにいる人も特に何をするわけでもなく湖の畔で黄昏ている。

18時に日本食レストランへ。
その前にノゾミさんはレストランの隣の店で納豆を買っていた。
ハノイで手に入る納豆は冷凍のものが多く、この店のように自家製で美味しいものはなかなか食べられないらしい。日本人向けにうまいビジネスをしている。

日本食レストランでは蕎麦を注文。食べてみるとやっぱり日本人だなと思う。

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19時、店まで空港タクシーを呼んでくれたので、最後に握手をしてお別れ。
また世界のどこかで良い顔して会いましょう。

空港までは少し混んでいて1時間程度で到着。
26万ドン(約1300円)という良心的なお値段だった。

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ほとんどノゾミさんが払ってくれたので、手元に余った90万ドン(約4500円)でお土産を購入。
意外とと言っては失礼だけど、MAROUというブランドのチョコレートはお洒落だった。

出国審査はちょっと怪しまれた感じだったけど、ビザの査証があるので問題なし。

21時には搭乗ゲートの前に辿り着き、24時40分のフライトまで体を横にして仮眠した。

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搭乗の際、なぜかチケットが機械で読み取れなくて焦ったけど通してくれた。

今回も無事に旅を終える。f:id:nagune1990:20200125202635j:image
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Cảm ơn